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2025.12.08

今朝の気づき、心のノートに #22  空気が作る判断力

2025128日 空気がつくる判断の力

 

先日、娘が学校で「茶道」をテーマに総合学習をした流れで、

本物のお茶をたててみたい!ということになり、

調べてみると 庭園美術館の「子ども茶会」 を発見。

 

応募したところ、ありがたいことに当選し、娘と一緒に参加してきました。

 

参加者は親子9組。

子どもは子どもで茶道体験、大人は大人で講義。

そして案内されたのが、なんと「邪道の茶室」 だったんです。

 

まさかの宮様のための邪道

 

青年美術館は、旧朝香宮邸——

皇族・朝香宮様の庭園の一角に茶室があります。

 

ここが、ほんとうに不思議な茶室。

 なぜ「邪道」なのか?

 

実は、茶道というのは千利休の時代から

武士が刀を置いて対等に向き合うための文化で、

 低いにじり口から頭を下げて入る

 光を落としてお茶を美しく見せる

といった武士の精神が詰まっている場所。

 

ところが当時の皇族は武士文化とは真逆の立場。

頭を下げる動作も、暗くして侘び寂びを味わうのも、

嫌がったようです。

 

でも朝香宮様はどうしても茶道がやりたかったらしい。

 

そこで、大阪の財界人が察してこう言ったわけです。

 「宮様がお望みなら、私が建てましょう。」

すると宮様は、

 「そこまで言うなら……仕方ない。」

 

という、なんとも上品な押し切られ方で茶室が誕生。

 しかし、その茶室は宮様が嫌なことを全部避けた設計に。

 にじり口なし、明るい窓をドーン、宮様専用の立ったまま入れる扉つき

 

茶道の先生からすると

「そんな所でお茶は飲まない!」

と言うレベルのいわば邪道の茶室

そこに、私たちはしっかり座ってお茶をいただいてきました(笑)

 

空気がつくる判断

 

この茶室を設計した方は、空気を読む名人でもあったそうです。

相手の反応を見て、

「これは喜んでいるな」「これはまずいな」

と察しながら物ごとを進めていく。

 

それは戦時中の国全体を動かした空気とも似ていて、

合理性よりも、その場に漂う雰囲気で

判断や方向性が決まってしまうことがよくある。

 

今回の茶室の話を聞いて、

空気が人の考えや決定にどれだけ影響するか を

あらためて感じさせられました。

 

寒さとともに体も空気に反応

 

今朝起きたら首が右に曲がらなくなっていました(寝違えたか…)

 寒くなると、体もいろんな反応をするものですね。

 

12月はあっという間ですが、

気持ちよく仕事ができるよう体調管理をしっかりしながら、

また日々過ごしていきたいと思います。

    

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