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2025.12.08
今朝の気づき、心のノートに #22 空気が作る判断力
2025年12月8日 空気がつくる判断の力
先日、娘が学校で「茶道」をテーマに総合学習をした流れで、
“本物のお茶をたててみたい!”ということになり、
調べてみると 庭園美術館の「子ども茶会」 を発見。
応募したところ、ありがたいことに当選し、娘と一緒に参加してきました。
参加者は親子9組。
子どもは子どもで茶道体験、大人は大人で講義。
そして案内されたのが、なんと「邪道の茶室」 だったんです。
■ まさかの“宮様のための邪道”?
青年美術館は、旧朝香宮邸——
皇族・朝香宮様の庭園の一角に茶室があります。
ここが、ほんとうに不思議な茶室。
実は、茶道というのは千利休の時代から
武士が刀を置いて対等に向き合うための文化で、
といった“武士の精神”が詰まっている場所。
ところが当時の皇族は武士文化とは真逆の立場。
“頭を下げる動作”も、“暗くして侘び寂びを味わう”のも、
嫌がったようです。
でも朝香宮様はどうしても茶道がやりたかったらしい。
そこで、大阪の財界人が察してこう言ったわけです。
すると宮様は、
という、なんとも上品な“押し切られ方”で茶室が誕生。
茶道の先生からすると
「そんな所でお茶は飲まない!」
と言うレベルのいわば“邪道の茶室”。
そこに、私たちはしっかり座ってお茶をいただいてきました(笑)
■ 空気がつくる判断
この茶室を設計した方は、空気を読む名人でもあったそうです。
相手の反応を見て、
「これは喜んでいるな」「これはまずいな」
と察しながら物ごとを進めていく。
それは戦時中の国全体を動かした“空気”とも似ていて、
合理性よりも、その場に漂う雰囲気で
判断や方向性が決まってしまうことがよくある。
今回の茶室の話を聞いて、
空気が人の考えや決定にどれだけ影響するか を
あらためて感じさせられました。
■ 寒さとともに体も“空気”に反応
今朝起きたら首が右に曲がらなくなっていました(寝違えたか…)。
12月はあっという間ですが、
気持ちよく仕事ができるよう体調管理をしっかりしながら、
また日々過ごしていきたいと思います。
