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代表のことば
2026.03.23
今朝の気づき、心のノートに #32 和菓子
2026年3月23日 和菓子
福井への旅で気づいた、日本の和菓子文化が愛され続ける理由
皆様、こんにちは。 先日、仕事で福井県を訪れてきました。
福井といえば美味しいカニや越前おろしそばが有名ですが、今回私が改めて感動したのは、その豊かな和菓子文化です。
旅行の余韻に浸りながら、スタッフにお土産の「羊羹」や「餅菓子」を渡していた時のこと。ふと、「そういえば、あんことか羊羹って、物心ついた時からずっと変わらずにあるな」と不思議に思ったのです。
気になって調べてみると、日本は世界でも圧倒的にお菓子の種類が多い国なのだそうです。 なぜ、日本はこれほどお菓子大国になったのでしょうか?そこには、私たち日本人が大切にしてきた「4つの背景」がありました。
1. 豊かな「四季」とともに生まれるお菓子
日本には、美しい四季の移ろいがあります。 春は桜、夏は涼を呼ぶ水物、秋は栗や芋、冬は寒さをしのぐ温かいもの。
お菓子は単なる食べ物ではなく、季節の訪れを五感で楽しむためのツールとして、それぞれの時期に合わせた新しい味や見た目が生まれてきそうです。
2. 地域に根付く「お土産文化」
旅をすると、その土地ならではのお菓子を持って帰る。そんな「お土産文化」が日本には深く根付いています。
各地域が、その土地の歴史や特産品を活かした独自のお菓子を開発し続けてきた結果、日本全国に多様な銘菓が生まれることになったそうです。
3. 控えめな美徳「贈答文化」
日本には、贈り物を小分けにする文化があります。大きなものを一つドン!と渡すよりも、相手が少しずつ楽しめるように、また大勢で分けやすいように工夫されています。
その結果、小さくて繊細な、多種多様なお菓子が生まれていったそうです。
4. 「変化」を受け入れ、進化し続ける力
そして面白いのが、日本はもともと和菓子があるところに、西洋のお菓子もどんどん取り入れて共存させてきたという点です。
さらに最近では、コンビニスイーツが数週間単位で新商品を入れ替えるなど、今でもお菓子の種類はすごい勢いで増え続けています。
あんこと羊羹が、ずっと残っている本当の理由
このように、数え切れないほどのお菓子が生まれては消えていく中で、あんこや羊羹はずっと昔から私たちのそばにあり続けています。
「なぜなんだろう?」と改めて考えてみました。
正直なところ、あんこや羊羹は、今のトレンドスイーツに比べると派手さはありません。見た目も地味ですし、甘さも強烈というよりは、じんわりと心に染みるような優しい甘さです。
でも、その「静かで、控えめで、じんわり良いもの」こそが、私たち日本人の感覚に一番合っているのかなと感じました。
すごく刺激的なものではないけれど、気がつくとずっとそばにある。 忙しい日々に追われる中で、ふとお茶を淹れて一息つく。そんな日常のささやかな余白に、優しく寄り添ってくれる存在だからこそ、長く愛され続けているのかもしれません。
お菓子一つとっても、そこには長い歴史や、私たち自身の文化、感性が見えてくる。そう考えると、いつものおやつタイムも少し特別な時間に思えてきませんか?
今日も一日、皆様の心が「じんわり」と温まるような、穏やかな時間が流れますように。
春に向かって季節も変わっていきますので、お体には気をつけてお過ごしください。

2026.03.16
今朝の気づき、心のノートに #31 心を整える
2026年3月16日 心を整える、永平寺の静寂と「不便」の豊かさ
先週の木曜日から金曜日にかけて、研修で福井県へ行ってきました。 全国から200名ほどの経営者が集まるという非常に熱気のある場でしたが、その帰りに少し足を伸ばして、曹洞宗の総本山である「永平寺」へ立ち寄りました。
道元禅師が開いたこのお寺は、深い山の中に凛と佇む、圧倒されるほど大きな空間です。
全てが「修行」という生き方
2時間ほどかけて境内を巡ったのですが、そこで将来お坊さんになる若い修行僧(雲水)の方々が、日々の修行に励む姿を間近に見ることができました。
永平寺の生活には、驚くほど細かな「決まり」があります。
- 食事の作法や食器の扱い方
- お風呂の入り方
- 歩き方、そして眠り方
例えば食事一つとっても、必要な分だけを静かにいただき、食べ終わったらその場で食器をきれいに拭き上げて片付ける。 こうした徹底した生活を、彼らは1年間続けていくのだそうです。
「楽な方」へ流れる日常に、あえて緊張感を
その様子を眺めていて、ふと「なんとなく、いい時間だな」と感じている自分がいました。
私たちは普段、どうしても「楽な方」や「自分にとって心地よい方」を選びがちです。効率や便利さを追求する毎日の中で、永平寺のような、ある種の「厳しさ」や「緊張感」がある場所は、かえって新鮮に映りました。
あえて自分を少し厳しい環境に置き、一挙手一投足を丁寧に行う。 それは、外に向いている意識を自分自身の内側へと向け、見つめ直す貴重な機会になるのではないかと思います。
久しぶりに、座禅の時間を
思えば幼い頃、通っていた保育園に座禅の時間がありました。お坊さんに見守られながら、背筋を伸ばして座ったあの感覚を、何十年かぶりに思い出しました。
大人になった今だからこそ、あえてあのような「静かな時間」を持つことが必要なのかもしれません。
幸い、私の住む地域の近くにも座禅を体験できる場所があるようです。近いうちに、自分をリセットするために足を運んでみようと考えています。
皆さんも、日々の忙しさから少し離れて、あえて背筋を伸ばすような「緊張感のある時間」を作ってみてはいかがでしょうか?
きっと、新しい自分や、忘れていた大切な気づきに出会えるはずです。
2026.03.09
今朝の気づき、心のノートに #30 世界が認める日本の感性
2026年3月9日 世界が認める日本の感性。その価値を再発見する春に
皆さんは「世界一予約が取れない」と言われるレストラン、noma(ノーマ)をご存知でしょうか。デンマークのコペンハーゲンに本拠地を置くこの名店は、世界を席巻し続けてきたレストランです。実はかつて、彼らが海外進出の最初の地として選んだのは、ここ日本の東京でした。
「日本人の感性なら、その魅力をきっと理解してくれる」
――そんな想いから東京を選んだと聞いたことがあります。
同じように、Hermès(エルメス)も世界最大級の旗艦店を銀座に構えています。
これも、日本の職人気質や美意識を高く評価してのことだと言われています。
そして、私の大好きなブランド「ピエール・エルメ・パリ」。
創業者のピエール・エルメ氏は、2016年に“世界最高のパティシエ”に選ばれ、「パティスリー界のピカソ」とも称される革命児です。特に有名なマカロンを、彼は「香りのキャンバス」と表現します。一口食べると、香りがどこまでも広がっていく――そんな体験を届けてくれるお菓子です。
その第一号店も、実は本場パリではなく、東京でした。
日本人の感性なら、この世界観をわかってくれると信じての決断だったのでしょう。
こうして見ると、世界の一流ブランドやトップシェフたちが、いかに日本人の感性や職人気質を高く評価しているかがわかります。
私たちはそれを「当たり前」だと思っているかもしれません。
でも、その当たり前の中に、世界から見ればとても価値あるものが詰まっているのではないでしょうか。
日々の小さなことでも、自分の感性に耳を澄ませること。そして、その感性を少しずつ磨いていくこと。そんな毎日を過ごせたら素敵ですね。
今週も、香り豊かな一週間にしていきましょう。
※画像はAI生成イメージです🌸

2026.02.24
今朝の気づき、心のノートに #29 松岡修造さんに学ぶ
2026年2月24日 松岡修造さんに学ぶ心の持ち方
みなさん、おはようございます。
最近、SNSである面白い話題が盛り上がっているのを目にしました。
先日幕を閉じた、イタリアで開催されたミラノ・コルティナ冬季五輪。
現地で熱いリポートを届けていた元テニスプレーヤーの松岡修造さんにまつわる「ある説」です。
それは、【松岡修造さんは、実は太陽神なんじゃないか】というお話。
SNSを覗いてみると、こんな書き込みが溢れていて思わず笑ってしまいました。
- 「修造さんが今日本にいない。つまり、関東は大雪間違いなしです」
- 「日本列島の唯一の熱源が消えた。」
- 「雪国が大変なことになるので、一旦帰ってきてもらえませんか」
冗談半分とはいえ、これだけ多くの人が「彼がいなくなると寒くなる」と信じている(?)のが面白いですよね。
実際、過去に彼が全豪オープンの取材でメルボルンへ行った際は、現地が43度近い猛暑になり、彼が日本へ帰国した途端に気温が13度まで下がったというエピソードもあるそうです。今回のイタリアでも、彼が訪れた地域だけ急に暑くなったという噂まで飛び出しています。
日本の神様で太陽神といえば”天照大神(あまてらすおおみかみ)”ですが、松岡修造さんを見ていると、まさにその存在そのものが周囲をパッと照らす力を持っていると感じます。
世の中にはマイナスなニュースも多いですが、彼には不思議とネガティブな噂が似合いません。それは、彼が常に「本気」で、そして「明るく」あろうとする強い意志を持っているからではないでしょうか。
私が今回このエピソードから感じたのは、「明るくいること」の重要性です。
明るく振る舞うことは、単に自分の気分を上げるだけではありません。その場の空気、一緒に働く仲間、そして関わるすべての人たちの空間を明るく変えていく「力」があるのです。明るい人のまわりには、自然と前向きな話題やチャンスが集まってくるものだと私は信じています。
私たちが松岡さんのように物理的な気温を変えることはできませんが(笑)、自分たちの職場の温度や、心の温度を上げることは今日からでもできます。
誰かが沈んでいる時に、そっと明るい声をかける。 難しい課題に直面した時こそ、前向きな言葉を選んでみる。
そんな一人ひとりの小さな「明るさ」が、大きな力になっていくはずです。
日本はまだ冷え込む日が続きそうですが、心には「自分なりの太陽」を持って、今週も元気に、気持ちよく過ごしていきましょう!
それでは、今日も一日よろしくお願いします。
※画像はAI生成イメージです☀

2026.02.16
今朝の気づき、心のノートに #28 「察する文化」と能面の一瞬
2026年2月16日 「察する文化」と能面の一瞬
先日、狂言師の方からとても興味深いお話を伺いました。
狂言は、能と能の間に演じられるものです。
能は「日本最古のミュージカル」と言われるのに対し、狂言は会話劇。
現代で言えば、漫才のような役割を担い、観客を笑わせる存在です。
ただ、使われている言葉は昔の言葉。
正直なところ、何を言っているのかよく分からないこともあります。
それでも、会場は笑いに包まれる。
その秘密のひとつが「笑い方」にあるようです。
コツは「ハッハ」をはっきり言うことが大切だと教えてくださいました。
「ハーッ、ハッハッハッハッハー」
“ハ”を立て、息をしっかり出す。
最初は静かだった空間が、少しずつ温まり、自然と笑いが広がっていく。
笑いは伝染する。
演じる側が本気で笑うと、場が動き出すのだと感じました。
さらに印象に残ったのが、能面のお話です。
能では、面をつけたまま30分~60分ほど舞い続けます。
基本的には、能面の角度は同じ角度のまま。
その中で、ほんの一度か二度だけ、少しだけ角度を変えるそうです。
少し下を向く――「曇り」。
悲しみや切なさを表します。
少し上を向く――「照り」。
喜びや、月を見上げる情景を表します。
表情は変わりません。
けれど、見る側は感じ取るのです。
「ああ、今は悲しんでいるのだな」
「ああ、月を見ているのだな」
たったそれだけの変化で、物語が動く。
能は、演じる側がすべてを説明する芸能ではなく
むしろ、見る側が想像し、感じ取ることで完成する芸能なのだと思いました。
現代の演劇は、表情豊かに感情表現を出すスタイルが多くあります。
しかし、日本の伝統文化では、受け手が“察する”ことを大切にしてきた、
これは、日常のコミュニケーションにも通じるのではないでしょうか。
言葉そのものよりも、表情や間、空気感。
その奥にある気持ちを感じ取る力。
すべてを言葉で説明しなくても、
感じようとする姿勢があれば、心は通い合う。
狂言の笑いも、能面の一瞬も、
結局は「感じる側」がいてこそ成立します。
普段の会話の中でも、言葉だけでなく、その奥にある思いを感じ取ることを大切にしていきたいと改めて思いました。
察する力を磨くこと。
それは、相手をより深く理解しようとする姿勢なのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※画像はAI生成イメージです

