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2026.05.12

今朝の気づき、心のノートに#38 思い込みという「色眼鏡」

 2026512日 思い込みという「色眼鏡」

 

先日、熱海でイベントに参加してきました。

帰り際、会場から荷物を運ぼうと大きめの箱を持ち上げた瞬間

――「ビリッ」と嫌な音が響きました。

確認すると、スーツが見事に破れています。

その瞬間、正直なところ「怒り」が湧いてきました。なぜなら、そのスーツは事前にサイズを登録してネットで注文した、自分に合うはずのオーダースーツだったからです。 「設計が甘いんじゃないか?」「サイズ設定が間違っているに違いない」 私は無意識に、原因を「外(メーカー)」に決めつけていました。

 しかし、帰宅して何気なく体重計に乗ってみると、現実は非情でした。 体重が3キロ増えていたのです。 スーツが悪かったのではありません。変わっていたのは、自分の方でした。

この「もっともらしい理屈に囚われて、真実を見誤る」という現象は、人類の歴史の中でも繰り返されてきました。 象徴的なのが、アリストテレスとガリレオ・ガリレイのエピソードです。

2000年続いた「もっともらしい」間違い

古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、「重いものほど速く落ち、軽いものはゆっくり落ちる」と説きました。この考えは2000年もの間、疑う余地のない真実として信じられてきました。人々は重いものが勢いよく落ちる様を見るたびに、アリストテレスが正しいという思い込みを補強し続けたのです。

ガリレオが証明した「前提を疑う」勇気

そこに一石を投じたのがガリレオ・ガリレイでした。彼は、空気抵抗という外部要因を排除すれば、「物の重さに関係なく、落下速度は一定である」という仮説を立てました。 有名なピサの斜塔の実験において、彼は重さの違う2つの球を同時に落とし、それらが同時に地面に届くことを示しました。2000年続いた「常識」が、たった一度の「事実の確認」によって覆された瞬間です。

違和感の正体を探る

私は「メーカーのミスだ」と思い込み、人類はアリストテレスの説が正しいと思い込んでいた。

私は自分の体形の変化を疑いもせず、人類はアリストテレスを疑いもしなかった。

私は自分の体重増加を知ったとき、自然と燃え上がっていた不満がすっと消えました。

きっと、ガリレオガリレイも「あれ、実験してみたら、アリストテレス、違うけど」

と常識が簡単にひっくり返る不思議な感覚になってのではないかと想像します。

 

思い込みは、それがもっともらしいほど、私たちの思考を支配します。だからこそ、何かに怒りや違和感を感じたときは、ガリレオのように「前提を一度疑ってみる」ことが必要なのかもしれません。

スーツは破れてしまいましたが、3キロの重みと共に得たこの気づきは、どんなオーダーメイドの服よりも今の自分にフィットしている気がします。

※画像はAI生成イメージです💡

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